子育て支援について(一般質問報告)

目次

町の子育て支援について

町長の今議会の施政方針演説の中で、令和6年度当初予算の編成に当たって「若者・女性の活躍と定着及び子ども・子育て環境の充実」が重点項目としてありました。

さらに【元気で健やかに暮らせる町づくり】の子育て支援の項目の中で『少子化対策の取り組みを図るとともに「こどもまんなか社会」の実現に向け、妊娠期から育児期にわたり切れ目のないサポートを行います。また、児童福祉法の改正により「こども家庭センター」の開設に向けた準備を進めてまいります』とあります。

当町の「こども家庭センター」開設準備について、具体的中身(現時点でわかる範囲)とタイムスケジュールをお伺いします。

続いて、保育環境について施政方針では『保育所等の副食費全額助成や県の無償化対象とならない保育料の引き下げを継続するなど、子育て世帯の負担軽減策を講じておりますが、さらなる保育環境の提供を図ってまいりたい』とあります。

ここ数年、当町では、こども園や病児保育、一時預かり事業等が整備され、保育環境は充実してきていると感じております。一方3歳未満児の保育や、保護者が病気時のサポート等、さらなる保育環境の提供があれば、子育て世代が助かるのではと感じるところもあります。

一時預かり事業が現在一戸地区だけで行われています。奥中山地区でも一時預かり事業があれば、子育て中の保護者が助かると思いますが、保育士配置を多くして実施することは可能でしょうか。

また、年度途中のこども園入園は、保育士配置の関係で、希望のこども園に入園できない事例もあると聞きました。国から定められている配置基準を超えて、町単費で保育士加配を行い、年度途中でも家から近いこども園に入園できるようにすることは今後可能かどうかお伺いします。

加えて、保護者の緊急時に保育士か保健師による訪問育児サポートがあると非常に助かると思います。

当町で訪問育児サポートが可能か伺います。

改めて育児は、マンパワーが必要だと感じる今日この頃です。職員(保育士・保健師等)の加配を行うことは、子育て世帯を助けるだけでなく、職員の働く環境も良くできると思います(日常業務の軽減・休みを取りやすい等)。

ぜひ前向きにご検討お願いいたします。

最後に、子育て支援に関連して、女性の活躍のためには、男性の育児や家事の役割分担が必要不可欠です。

当町役場職員の、男性の育児休暇取得数は何人でしょうか。参考までにお伺いします。

以上で質問を終わります。

町長答弁

ただ今の、山舘 章子 議員の御質問にお答えいたします。

まず、育児にはマンパワーが必要であることは、議員御指摘のとおりで あります。

子育ての過程では、悩んだり困ったりすることも多く、また、その内容 も多岐にわたるものと認識しておりますが、様々な人との関わりを通じて、 たとえ解決に至らなくても、気持ちに区切りをつけることができるように なること、なによりも子育てに喜びを感じていただくことが大切であると 考えますし、子育てに興味・関心を持つ人を増やすことによって、「子ど もは一戸町の宝である」という機運を醸成することが町の重要な責務であ ると考えております。

御質問の「こども家庭センター」についてですが、児童福祉と母子保健 の包括的な支援を目的に、児童福祉法の改正により令和6年度から設置が 努力義務化されたものです。

これまで健康子ども課でその機能を担ってまいりましたが、「こども家 庭センター」の設置に当たっては、一定期間の研修を受講した統括支援員 の配置や、新設事業の体制整備を行う必要があることから、令和6年度か ら準備を開始し設置に向けた取組を進めてまいります。

次に、一時預かり事業についてですが、町内の私立保育所1か所で実施 しており、令和4年度の利用実績は受入日数 10 日、実利用児童数は4名 でありました。

現在、町立の施設では一時預かり保育を実施しておりませんが、全て認 定こども園となっており従来よりも広く児童を受け入れることができるこ とや、費用負担軽減などで、1歳を迎える時期までにはほとんどの児童が 入園しております。加えて、令和6年度からは「こども誰でも通園制度 (仮称)」の試行的実施が行われる予定であることなどから、一時預かり 事業については今後の利用ニーズを注視してまいりたいと思います。

また、年度途中での入園について、特に3歳未満児においては保育士の 配置基準や年度の下期といった入園希望時期の都合により、必ずしも御希 望に添えない場合がありました。

しかし、そのような場合でも新たな年度からは御希望に添えるよう取り 組んでまいりましたし、これまでも児童一人ひとりの育ちに寄り添い、配 置基準にかかわらず職員を加配するなどの取組を行ってきております。さ らに、令和2年度の一戸町社会福祉協議会への保育業務委託以降は毎年保 育士の新規採用を行っており、今後とも良質な保育の提供や良好な職場環 境の確保に向け、協議・検討してまいります。

訪問育児サポートについては、突発的な事案に対応可能なものがあれば 安心だという意見は議員御指摘のとおりでありますが、休日や夜間の一時 預かり対応や運営、訪問する職員との信頼関係の構築など、実現には非常 に大きなハードルがあり、直ちに実施するのは困難と考えております。

突発的な事案が生じた場合、やはり冒頭で触れたようにマンパワーが必 要であり、まずは平素からの家庭内での相互協力が必須ですし、親類や友 人、近所などとの関係を深めておくことも有用と想定されますので、町と しては子育てサークル等の支援や育児を離れた方の活用なども検討しつつ、 子育てボランティアの育成につながるよう取り組んでまいります。

最後に、当町役場職員の、男性の育児休暇取得者数につきましては、直 近3年間において、育児休業取得対象者の延べ 10 名中4名が育児休業を 取得しているほか、特別休暇等を含めほぼ全ての者が何らかの育児サポー トの休暇を取得しております。

以上で、答弁を終わります。

終わりに

再質問内容は、一戸町議会中継動画をご覧になってください。

議会中継

動画配信を見直すと、前回議会(2023年12月)と今回議会(2024年3月)は、私が2023年9月20日から始まった乳がん治療の副作用で脱毛がありウィッグを装着しています(やはり自分で見ても不自然)。そして、手足先が痺れるという副作用もあり立っている姿勢が大変そうなこと、体重増と浮腫みで顔と体がパンパンです。

2024年3月13日に3月議会が終了し、翌日の3月14日に入院、3月15日に手術をしました。

2週間入院し、4月8日に病理検査の結果が出て、おかげさまでpCR(病理学的完全奏功)を得ることができました。

私は子育てが終わってから乳がんを患いましたが、子育て中に保護者が病気を患うと、日々の生活が立ち行かなくなることが多々あると思います。

大変な時に、経済的にも気持ち的にも負担なく子育てサポートしてもらえる環境を地域格差なく整えていくことを強く望みます。

子育て支援が充実すると町に魅力を感じ、移住定住する人が増えることは言うまでもないことです。

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